キトサン学術情報


情報集積のページです

情報の一部はPDFファイルによりダウンロード検討中!

キチン・キトサンの生理活性について

キチンおよび低分子キチン長期経口投与老齢マウスの免疫細胞に及ぼす影響について

ヒトにおけるキトサンの血中コレステロール低下作用

 病気の治療
普通、病気の治療は病院で行われ、医師でなければ医療行為はできません。しかし、現在の西洋医学でも直せない病気は数多くあり、万全であるとは言えません。特に日本の病院はアメリカなどに比べ情報公開が遅れており、自分の病気の状況や治療方法についてよくわかっていないというケースが多いのが現状です。患者側も医師任せ、病院任せの傾向があり、健全な医療環境だとは思えません。自分の病気について勉強することは当然のことですが、治療についても納得するまで医師と相談して方針を決める、そこで初めて病気と闘っていけるのではないでしょうか。また、病気になった時、西洋医学しか頼るものがないと思うのは早計だと思います。代替医療(補完医療)と呼ばれる西洋医学以外の医療が自分の求める医療だと思ったときは、自分の意思で決断し、取り入れていけば良いのです。

歯根膜の増殖・分化とキチン・キトサン

信州大学繊維学部の阿部康次教授らの研究グループ
キチン・キトサンをベースにした高分子複合体を基材に用い、歯と歯茎の間でクッションの役目を果たしている歯根膜細胞を、骨あるいは肉に、増殖・分化させることに成功しました。基材を歯の周りに塗ることで、歯根膜細胞を増殖させ、目的によって骨、肉として再生します。歯周病治療薬、歯科インプラント材、骨インプラント材などへの応用が期待されています。


神経再生とキチン・キトサン           by freeseo1  
物質・材料研究機構、東京医科歯科大学、多木化学が参加の共同研究グループ
研究グループは、事故などにより切断された神経の自己再生を助ける新材料を開発した。カニの腱を素材とするキトサン製チューブで切断された神経をつないでおくと、神経が再生して結び付くというもの。実験では、ラットの座骨神経を切り取り、神経の両端を1.5cmほど離した状態で包み、チューブと神経を縫いつけたところ、チューブで保護された切断面から神経が再生され、1ヶ月で結びつき、さらにここから筋肉につながる細かい神経が成長して2〜3カ月後には完全に元の機能を回復した。
※キトサンは体内で分解する性質があるため生体となじみやすく安全性も高い。

肝機能改善・肝臓病とキチン・キトサン

鳥取大学の平野教授グループ
一方のウサギに高コレステロールを含んだ飼料を与え、もう一方のウサギには高コレステロール飼料のほかに2%のキトサンを与えて39日間飼育した後に解剖してみると、キトサンを与えないウサギの肝臓は赤茶色に変色し明らかに脂肪肝・肝炎となっていますが、キトサンを与えたウサギの肝臓は全く脂肪肝も肝炎も見受けられず正常な肝臓でした。
医学博士松永亮先生
キトサンがB型肝炎とC型肝炎の治療に効果があり、インターフェロンの副作用も抑えるとの臨床報告をされ、そのなかでキトサンはB型肝炎とC型肝炎のウイルスの活動を抑制して肝機能を高め、病状が好転すると分析しています


人工皮膚 キチン・キトサン
1990年、サハリンで大火傷を負って札幌医科大学付属病院に入院したコンスタンチン少年の治療に使われたのは、大手繊維メーカーのユニチカで開発された「ベスキチン」という人工皮膚でした。キチン・キトサンは生体親和性が高く副作用もなく鎮痛効果、止血効果、殺菌作用もあり、体液の滲出を吸収でき、新生肉芽の促進作用などが認められており、患部に被覆すると、痛みを和らげ、炎症を抑制し、火傷や傷の治りが早いのです。また、使用後は体内のリゾチームなどの酵素により自然に分解消滅してしまいます。
簡単に説明すると人間の皮膚が再生する間に理想的な保護膜の役割を果たし、本来の皮膚が再生すると、保護膜は自然に消えてしまうというわけです。このキチン・キトサンの抗菌性、肉芽促進作用および体内親和性を利用してキチン・キトサン瘡傷被覆材も開発され、人工皮膚とともに保険適用医薬品として最初に認定されました
 
重金属および放射性物質の吸着除去とキチン・キトサン    
放射線医学総合研究所環境衛生研究部の研究グループ
キトサンを飼料に10%添加して飼育したラットでは、ストロンチウムの経口投与1日後に90%以上が糞便中に排泄されることが証明されました。また、同研究グループは、キトサンを添加した飼料でラットを一定期間飼育した後、放射性物質であるストロンチウムを投与すると、顕著な体内残留の低下があったと報告しています。これらのことから低分子キトサンは放射性ストロンチウムの排泄促進剤、防護剤として有効であることを動物実験により明らかになりました。


インフルエンザの予防法


高熱、頭痛、関節痛が特徴   

インフルエンザの特徴は38℃〜40℃の高熱、頭痛、全身のだるさ、関節痛などが、急に表れることです。
原因は、インフルエンザウイルスへの感染にあり、いわゆる風邪とは分けて考えられます。

そのウイルスは、大きく分けてA,B、Cの三つの型に分類されます。
流行を起こすほど感染力が強いのは、A型とB型です。

A型はさらに、ウイルスの表面にある「赤血球凝集素(HA)」と「ノイラミニダーゼ(NA)」という突起の種類によって型がわかれます。

HAは15種類、NAは9種類あり、このうちヒトに感染することがわかっているのは、HAは3種類、NAは2種類です。
この組み合わせによって型が決まります。 ここ二三十年にわたって世界的に流行しているのは、A型のH3N2(香港)とH1N1(ソ連)型、そしてB型の3種類です。



毎年変異するウイルス

国立感染症研究所・感染症情報センターのホームページによると、インフルエンザウイルスはこれらの型の中で
抗原性をわずかに変化させながら、ヒトの免疫機構をうまくかいくぐって生き延びようとします。

このことを「連続性抗原変異」、または「小変異」といいます。
このためインフルエンザは毎年のように流行を繰り返すのです。 それに対して、十数年単位に一度、別の亜型のウイルスがヒトに感染し、突然大流行を引き起こすことがあります。これを「不連続抗原変異」または「大異変」といいます。
ちなみに昨今、、注目されている鳥インフルインザの型はH5型N1ですヒトからヒトへの感染については、明確には確認されていません。
しかし疑わしい感染例がいくつか報告されており、ウイルスの変異によっては、、いつ流行が起こってもおかしくない危険な状況にあります。



ンフルエンザ予防は、高齢者や乳幼児など、健康な大人に比べて抵抗力のやわい人がいる家庭で、特に重要です。 肺炎や脳炎などで、毎年多くの人が命を落としているからです。

予防に有効なのは、予防接種があることはゆまでもありません。予防接種を受けておくと、体のなかで抗体ができるため、感染し発症した場合でも症状が軽くすむ効果が期待できます。

予防接種で使用されるのは、病原性をなくし、抗体をつくるのに必要な成分のみを残した「不活化ワクチン」と呼ばれるで、世界保健機関(WHO)の推測に基づいて予測した、流行の株です。

予防接種による抗体が体内にできるまでには、2週間程度かかります。今頃から、遅くとも12月初旬までに済ませるのが理想です。

ただし過去に副作用やアナフィラキシーショックを起こしたことがある人、明らかに発熱中の人、妊娠中の人などは、受けられない場合があるので、保健所や医療機関に相談してください。


もっとも大切なのは、帰宅時のうがいや手洗いをしっかりおこなうこと。これ以上の予防法はありません。
加湿機などで十分な温度を保つと、鼻やのどの粘膜を保護すると同時に乾燥した空気中で浮遊して生存するウイルスを抑えるのに効果的です。
人込みに身を置くのも極力控えたいところですが、学校や職場、交通機関など、日常生活では避けて通れません。また家庭での感染も不可避でしょう。

そこで最近では、予防の意味からマスクを着用する人もいます。 もしも感染が疑われたら、早めに医療機関を受診し、インフルエンザかどうか、診てもらうようにしましょう。

薬はそれぞれ原理や効き方、使用法、副作用などが違います。
医師から処方された時は、面倒くさがらずに確認し、正しく使用しましょう。

なお解熱鎮痛剤のなかには、アスピリンなど、インフルエンザの時に使ってはいけないものがあります。 さらにタミフルと異常行動の関係については現在、調査が進められていますが、結論はでていません。

薬を使用する際は、医師から十分に説明を受けた上で、個別に対処するよう注意しましょう。